浴衣の着付けで注意したい左前

男性は実は殆ど問題がありませんが、女性の場合は浴衣を着ると、左前になってしまうことが珍しくありません。これは、洋服を着る感覚で浴衣を着た時に発生してしまいます。女性のブラウスとかを見てみると、左身頃側にボタンがあって、右身頃の方にボタンホールがある形となっています。

ブラウス等と同じ感覚で着てしまうと、実は自分の肌に触れる方の身頃が左身頃となってしまいます。自分の方から見て左が手前になると言うことで、これを左前と言います。実はこの着方自体は、亡くなった方が着る死装束の合わせ方と同じで縁起が悪い物だと言われています。

しかし、右前、左前と言ってもなかなか覚えられないと言う人もいるでしょう。そんな時にお勧めなのは、周りの人から見てどの様に見えるかと言うことです。浴衣の着付けをする場合、周りの人から見てどちらの身頃が見えるかを意識してみましょう。さらに、着付けをする際は、自分の右手が胸元にスッと入るかどうかで確認することもできます。

さらに余談ですが、着付けで折角右前に注意しても、写真を撮る時にその画像が反転していると左前になってしまうので注意しましょう。特にインカメラで撮影する場合は、反転していないかどうかを確認する事をお勧めします。

f:id:smartphone-unyou:20180706105024j:plain